こんにちは。ラグジュアリー・ウォッチマン、運営者の「Yuto」です。
ロレックスの購入を検討している時、または売却を考えている時、「ロレックスのリセール ランキング」って、ものすごく気になりますよね。どのモデルが一番資産価値が高いんだろう?とか、逆にロレックスの中でリセールが悪いモデルってあるのかな?とか。
また、自分の持っているモデルの「リセール率の計算」方法や、ロレックスのリセールに関する「今後の予想」なんかも知っておきたいところだと思います。時計は趣味のアイテムであると同時に、資産としての側面も持っていますから、その価値がどう変動するのかは大事なポイントです。
この記事では、そんなロレックスのリセールバリューについて、ランキング形式で分かりやすく解説していきます。なぜそのモデルが高いのか、どうすれば高く売れるのか、気になるポイントをしっかり押さえていきますね。
- 最新のリセールバリューランキング トップ5
- 各モデルのリセールがなぜ高いのか、その理由
- リセールが比較的安定しにくい(悪い)とされるモデル
- リセール価格を左右する重要な要素と売却のコツ
最新ロレックス リセール ランキング TOP5
さて、早速ですが「ロレックス リセール ランキング」の最新版を見ていきましょう。ここでいう「リセール率」というのは、「定価(購入価格)に対して、買取価格が何パーセントになるか」という指標です。リセール率が100%を超えれば、買った時より高く売れる、いわゆる「プレミア価格」ということになります。
ロレックスの相場は、2022年頃の異常な高騰を経て、現在はやや調整局面にありますが、それでもこれから紹介するモデルたちは、他のブランドやモデルとは一線を画す高いリセールバリューを維持し続けています。
市場の状況によって細かい順位変動はありますが、長期間にわたりトップクラスを維持している、まさに「鉄板」とも言えるモデルたちをご紹介しますね。
第1位:コスモグラフ デイトナ

やはり、というべきか、第1位は「コスモグラフ デイトナ」ですね。ロレックスの王様、「キング・オブ・クロノグラフ」です。その人気は圧倒的で、リセールランキング不動の1位と言って差し支えないと思います。
デイトナのリセールが異常に高い理由は、もう単純明快。「圧倒的な需要」に対して「極端な供給不足」が慢性的に続いているからです。世界中のセレブリティや時計愛好家がこぞって求める一方、生産数が非常に限られているため、正規店での入手は本当に困難を極めます。この希少性が、そのまま中古市場での高額なプレミア価格に直結しているんですね。
「ロレックスの頂点」というステータス性も、人気に拍車をかけている大きな要因かなと思います。
特にリセールが高いモデル
- ステンレススチール (SS) モデル (例: Ref. 126500LN, 116500LN) 素材別で見ると、SSモデルが最もリセール率が高くなります。金やプラチナのモデルは売却「額」は高いですが、定価も非常に高いため、「率」で見るとSSが最強です。
- 白文字盤(パンダ) SSモデルの中でも、特に「白文字盤(通称:パンダ)」は黒文字盤よりも高値がつく傾向が強いですね。視認性の高さとデザインの華やかさが人気の理由のようです。
新型(Ref. 126500LN)と旧型(Ref. 116500LN)でも相場は変動しますが、どちらも非常に高いリセールを誇っています。
第2位:GMTマスター II

第2位は、異なる2つのタイムゾーンを同時に表示できるパイロットウォッチ「GMTマスター II」です。
元々は国際線のパイロット向けに開発されたプロフェッショナルモデルですが、今やその華やかなデザインと機能性で、世界中を飛び回るビジネスマンからファッションアイコンとしてまで、幅広く支持されています。
このモデルの最大の魅力は、何といっても特徴的な2色のベゼルカラーにありますよね。
特にリセールが高いモデル(愛称)
- 「ペプシ」(赤青ベゼル / 例: Ref. 126710BLRO) GMTマスターの象徴ともいえるカラー。SSモデルでの復活以降、常に高い人気を維持しています。
- 「バットマン/バットガール」(青黒ベゼル / 例: Ref. 126710BLNR) クールな印象で、「ペプシ」と人気を二分する存在です。
- 「スプライト」(緑黒ベゼル / 例: Ref. 126725VTNR) レフティ(左利き用)仕様として登場し、その珍しさから高値で取引されています。
デイトナ同様、特にSSモデルは正規店での入手が難しく、高いリセールバリューを維持しています。ブレスレットがジュビリーかオイスターかによっても若干の人気差はありますが、どちらも非常に高い水準です。
第3位:サブマリーナー

第3位は、ダイバーズウォッチの元祖であり、ロレックスの象徴とも言える「サブマリーナー」です。1953年の登場以来、基本的なデザインを変えずに進化を続けてきた、「ダイバーズウォッチの完成形」とも呼ばれるモデルですね。
「ロレックスといえばコレ」と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。その圧倒的な知名度と、流行に左右されない完成されたデザインが、非常に安定した需要を生み出しています。
ビジネスシーンでも違和感なく使える万能性、高い防水性能と堅牢性という実用性も魅力で、初心者から長年の愛好家まで、幅広く支持されているのが強みです。
特にリセールが高いモデル
- SSモデル (デイト付き / 例: Ref. 126610LN, 126610LV) やはりSSモデルの人気がリセール率を牽引しています。
- グリーンベゼル(通称:グリーンサブ / Ref. 126610LV) ロレックスのコーポレートカラーでもあるグリーンのベゼルは、定番の黒(LN)よりも生産数が少ないとされ、より高いリセール率になる傾向があります。
ちなみに、日付表示のない「ノンデイト」(Ref. 124060)も根強い人気があり、左右対称のシンメトリーなデザインを好むファンから高い支持を得ています。リセール率もデイト付きに迫る高さですね。
第4位:エクスプローラー II

第4位は、洞窟探検家(スペシャリスト)向けに開発された、24時間針と固定ベゼルを備えるモデル「エクスプローラー II」です。
サブマリーナーやGMTマスターIIとは異なり、回転しないベゼルを持つ独特の立ち位置が特徴です。他のプロフェッショナルモデルにはない、爽やかな「白文字盤(通称:ポーラー)」が非常に人気ですね。
視認性が高く、他のモデルと被りにくいという点も評価されています。他のトップモデル(デイトナやGMT)に比べると、定価が少し抑えられていたこともあり、結果として「リセール率」が非常に高くなりやすいモデルの一つかなと思います。
現行モデル(Ref. 226570)はもちろん、旧型(Ref. 216570)や、さらにその前のRef. 16570なども、ネオアンティークとして価格が上昇傾向にあります。
第5位:エクスプローラー I

第5位は、探検家用ウォッチとして登場した「エクスプローラー I」です。「シンプル・イズ・ベスト」を体現したような、究極のシンプルウォッチとも言えますね。
1953年のエベレスト登頂を支えたという逸話も、このモデルの価値を高めています。3針のみのシンプルなデザインは、TPOを一切選ばない万能性が最大の魅力です。
リセールが高い理由は、その普遍的なデザイン性に加え、サイズ感にもあります。一時期39mm(Ref. 214270)に大型化しましたが、現行モデル(Ref. 124270)で再び伝統的な36mmサイズに戻りました。この36mmへの回帰トレンドや、逆に生産終了となった39mmモデルへの需要が再燃するなど、常に需要が途切れないモデルです。
ロレックスの原点ともいえる堅実なデザインが、長く愛され続ける理由でしょうね。
ロレックス リセール ランキングの関連知識
さて、ここまでランキングを見てきましたが、リセールバリューを考える上では、ランキング以外の知識も重要になってきます。「なぜ高いのか」の裏返しとして、「なぜリセールが安定しにくいのか」や、「どういう要素が価格に影響するのか」も知っておきましょう。賢いロレックスとの付き合い方を考える上で、きっと役立つはずです。
ロレックスでリセールが悪いモデルは?

「リセールが悪い」というと、ちょっと語弊があるかもしれません。ロレックスはブランド全体として非常に高い資産価値を持っているので、他ブランドに比べれば圧倒的にリセールは良いです。
ここでいう「悪い」とは、あくまで「ランキング上位のようなプレミア価格になりにくい(リセール率が100%前後か、素材や状態によってはそれを下回ることもある)」モデル、という表現が適切かなと思います。
デイトジャスト (Datejust)

ロレックスのスタンダードモデル「デイトジャスト」は、流通量が非常に多いのが理由です。素材(SS、コンビ、金無垢)、文字盤の色やデザイン、ベゼル(フルーテッド、スムース)、ブレスレット(ジュビリー、オイスター)のバリエーションが膨大で、需要が分散しやすい傾向があります。
例外:人気のデイトジャスト
ただし、デイトジャストの中でも、「ミントグリーン」「スレートローマン(ウィンブルドン)」、あるいは「フルーテッドモチーフ」や「パームモチーフ」といった特殊な文字盤は人気が集中し、高いリセールを維持しています。
オイスターパーペチュアル (Oyster Perpetual)

「オイパペ」の愛称で親しまれるエントリーモデルです。デイトジャストと同様、流通量が多めであるため、相場は比較的落ち着いています。
ただし、2020年に登場したカラフルな文字盤(特にターコイズブルー、通称ティファニーブルー)は、発表直後から爆発的な人気となり、一時期はデイトナ並みのプレミア価格になりました。現在は相場も落ち着いてきましたが、モデルや色によっては局地的に高騰することがあります。
エアキング (Air-King)

エアキングは航空業界に敬意を表したモデルですが、他のスポーツモデル(サブマリーナーやGMT)と比較すると、特徴的な文字盤デザインの好みが分かれやすく、人気が集中しにくい傾向があるかもしれません。現行モデル(Ref. 126900)でリューズガードが追加されるなどデザインが洗練され、以前よりは人気が高まっている印象です。
チェリーニ / 1908

ロレックスのクラシックなドレスウォッチラインです。近年のトレンドがスポーツモデル一辺倒であるため、このラインはリセール率でいうと落ち着く傾向にあります。特に革ベルトのモデルは、ブレスレットタイプに比べてリセールが低いのが一般的ですね。2023年に「1908」として刷新されましたが、この傾向は続くと予想されます。
ロレックスのリセール率の計算方法

リセール率の計算はとてもシンプルで、この式さえ覚えておけばOKです。
リセール率(%) = 買取価格 ÷ 定価(または購入価格) × 100
例えば、定価100万円のモデルが150万円で売れた場合、リセール率は150%となります。逆に80万円で売れた場合は80%ですね。この数値が100%を大きく超えるほど、「リセールバリューが高い」ということになります。
モデルによってどれくらい違うのか、簡単な比較表(あくまでイメージ)を作ってみました。
| モデル例 | 国内定価(イメージ) | 買取価格相場(イメージ) | リセール率(イメージ) |
|---|---|---|---|
| デイトナ (SS / 白) | 約190万円 | 約475万円 | 約250% |
| GMTマスターII (SS / ペプシ) | 約140万円 | 約280万円 | 約200% |
| サブマリーナー (SS / グリーン) | 約150万円 | 約255万円 | 約170% |
| デイトジャスト (SS / 人気文字盤) | 約110万円 | 約132万円 | 約120% |
| デイトジャスト (コンビ / 一般) | 約180万円 | 約162万円 | 約90% |
※上記はあくまでリセール率のイメージを掴むための仮の数字です。実際の定価や買取価格は、購入時期、モデル、状態、為替によって大きく変動します。
ロレックスのリセールに関する今後の予想

「で、結局ロレックスの相場は今後どうなるの?」というのは、誰もが気になるところですよね。
あくまで私の私見ですが、ロレックス全体の資産価値は、今後も高い水準を維持し続ける可能性が高いと思います。その理由は、ロレックスというブランドが築き上げてきた圧倒的な知名度、品質、そして巧みなマーケティング戦略による「需要>供給」の構造が崩れないと考えるからです。
ただ、2022年春頃をピークとした異常な高騰は一段落し、現在はモデルによって価格が調整(下落または安定)されている局面かなと感じています。今後の注目ポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
生産終了(ディスコン)モデル
ロレックスの相場が最も大きく動く要因の一つが、モデルの生産終了(ディスコン)です。生産が終わると、新品で手に入れることが不可能になるため、そのモデルの希少価値が上がり、中古市場で価格が急騰することがあります。特に、人気モデルが予期せず生産終了となった場合は顕著ですね。
新作発表
毎年春にスイスで開催される新作時計見本市、例えば「Watches & Wonders」などで発表される新作によって、市場のトレンドが変わる可能性があります。新しいムーブメントの搭載、デザインの変更、新色の追加などによって、旧型モデルの相場が上がったり、逆に新型に人気が集中したりします。
為替(円相場)
ロレックスはスイスフラン(CHF)建てで取引される国際的な商品です。そのため、為替、特に「円安」が進むと、日本国内での定価が引き上げられたり、並行輸入品の価格が上昇したりします。これが中古相場全体を押し上げる要因となるため、為替の動向はリセールを占う上で非常に重要です。
リセール価格を左右する重要な要素

同じモデルでも、リセール価格(買取価格)はいくつかの要素で大きく変動します。ランキングはあくまで「モデルの人気」ですが、実際に売る際は、あなたがお持ちの「時計個体の状態」が重要です。
1. 素材 (SSがなぜ最強か)
リセール「率」で見た場合、「ステンレススチール (SS)」モデルが最強です。理由は、定価が(金やプラチナに比べて)安価であるのに対し、日常使いしやすいため需要が最も高く、価格と需要のギャップが一番大きいからです。
逆に金(イエローゴールド、エバーローズゴールド)やプラチナの無垢モデルは、元々の定価が非常に高いため、売却「額」は高くなりますが、「リセール率」で見るとSSモデルに劣るケースがほとんどです。
2. 付属品の有無
これが非常に重要です。査定額に最も大きく影響するのが「保証書(ギャランティカード)」の有無です。保証書は、その時計が本物であり、シリアルナンバーと個体が一致することを証明する唯一無二のものです。
その他、箱(内箱・外箱)、ブレスレットの余りコマ、取扱説明書、クロノメータータグ(緑のタグ)などが揃っている「完品」状態が、最高の査定額を引き出す条件となります。
3. 時計の状態
当然ですが、時計本体の状態も重要です。
- 傷・打痕: ケースやブレスレットの深い傷、特にガラス(サファイアクリスタル)の欠けや傷は減額対象になります。
- ブレスレットのヨレ: 長年使用していると、ブレスレットのコマの間に隙間ができて「ヨレ」が生じることがあります。これも査定に影響します。
- 内部の状態: 長期間オーバーホール(分解掃除)をしていないと、内部の機械油が劣化し、精度が出なくなることがあります。定期的なメンテナンス履歴、特にメーカー(日本ロレックス)でのオーバーホール証明書があると、プラス査定になることもあります。
4. 生産終了(ディスコン)モデル
先ほども触れましたが、生産が終了したモデルは希少価値が上がる傾向にあります。特にモデルチェンジ直後の旧型や、わずかな期間しか製造されなかったレアモデルは狙い目になることもありますね。
5. 文字盤の色・仕様
同じモデルでも、特定の文字盤(例: デイトナの白、オイパのターコイズ、デイトジャストのミントグリーン)に人気が集中すると、他の色よりリセールが高くなることがあります。
ロレックスを高く売るためのコツ
最後に、愛用してきたロレックスを少しでも高く売るためのコツを、いくつかご紹介します。ちょっとした準備で査定額が変わることもありますよ。
タイミングを見計らう
売却のタイミングは重要です。一般的に、ボーナス時期(夏・冬)は中古市場での需要が高まり、買取価格が上昇する傾向があります。また、円安が進んでいる時期も国内相場が上がりやすいです。ロレックスの相場情報を発信しているサイトなどで、トレンドをチェックするのも重要ですね。
付属品をすべて揃える
これは何度でも言いますが、とにかく保証書(ギャランティカード)です。それと箱、余りコマ。購入時に「いつか売るかも」と思って、全て大切に保管しておくのが一番です。
信頼できる店を選ぶ
ロレックスの買取は、ブランド品全般を扱うリサイクルショップよりも、ロレックスや高級時計の買取を専門にしている、実績豊富な買取店を選ぶことが重要です。専門知識を持った鑑定士が、時計の状態や相場のトレンドを正確に評価してくれます。
できれば複数の店舗(実店舗や宅配買取)で相見積もりを取ると、その時点での最高額が分かりやすいかなと思います。
査定前の準備
査定前にコストをかけて研磨(ポリッシュ)やオーバーホールに出す必要は、基本的にはありません。買取店側で安くメンテナンスできるルートを持っていることが多く、個人でコストをかけても、その分が査定額に上乗せされるとは限らないからです。
ただし、柔らかい布で指紋や皮脂を軽く拭き取るなど、見た目をクリーンにしておくだけでも鑑定士の印象は変わるかもしれませんね。
結論:ロレックス リセール ランキングの活用法
ここまで、ロレックスのリセールランキングや関連知識について、かなり詳しく解説してきました。
デイトナやGMTマスターIIといったモデルが驚異的なリセール率を叩き出しているのは事実ですが、私が一番お伝えしたいのは、ランキングはあくまで市場の一側面に過ぎないということです。
リセールバリューが高いモデルは、それだけ多くの人に支持されている証拠でもありますが、それが必ずしも「自分にとって最高の時計」とは限りません。リセールが比較的安定しているデイトジャストやエアキングにも、他にはない素晴らしい魅力がたくさんあります。
この「ロレックス リセール ランキング」は、購入時の判断材料の一つとして、あるいは売却時の相場観を知るための参考として活用しつつ、最後はぜひ、ご自身が「本当に着けたい」と思える一本を選んでいただくのが、一番賢い付き合い方なのかなと、私は思います。
免責事項
この記事で紹介しているランキングや相場情報は、あくまで一般的な目安であり、将来の価格を保証するものではありません。時計の買取価格は、市場の動向、為替、時計の状態、付属品の有無、買取店の在庫状況など、多くの要因によって常に変動します。
時計の購入・売却に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行い、必要に応じて信頼できる専門家や買取店にご相談ください。

